2008年01月31日

誰だお前は!

見ず知らずの人から身に覚えの無いメールが届きました。


『昨日は楽しかったYOハート今度はいつあえるハートもう遅いからまたメールするね。ばいばいぐすんラブ
というノと
『今日は楽しかったです。あの話しの続きを聞かせてくださいね。』
というノ。
一つはauの個人アドレスだし、もう一つはドコモの個人アドレスなので、いわゆるエッチな迷惑メールではない。
間違ってますよ。と双方に返信したら、『アハハハあかんべー』というメールと『あまり面白くないですよ(笑)来週あいたいな』というメールが届いた。


なんなんだ。



昨日、冷凍餃子に混入した殺虫剤の成分のせいで中毒者が出たというニュースを見て、『パッチン中華マン』という小説を書いた。
この事件を悪用する人が居るかも知れないなぁと思ったから。
ホントに悪用する人がいたとしても、故意なのかウッカリなのか判断が難しいよなぁ。
コワイコワイ。


今日の朝、バイト出勤中に昨日書いた『パッチン中華マン』を頭の中で推敲していたら、間違った描写に気づいてしまった。
ケータイでブログを確認したらやっぱり間違っていた。
『パッチン中華マン』の冒頭を抜き出してみる。


【私はお店に入って買い物カゴも取らずに一目散に冷凍食品コーナーへ向かった。
このスーパーマーケットで五軒目だ。
お目当ての品は『パッチン中華マン』。
レンジでチンしてパッと食べられるインスタントな肉まん。
それが『パッチン中華マン』。
飲料コーナーを通り、精肉コーナーを過ぎたらそこは冷凍食品コーナー。
そこに『パッチン中華マン』は有った。
『大江戸屋 高級春巻』と『パパの手作り弁当 ウマイ!シューマイ!』の群れに囲まれてたった一袋だけ有った。
ようやく五軒目にして見つけた。
私は『パッチン中華マン』を買い物カゴに入れてレジに向かった。】


主人公の『私』は『店に入って買い物カゴも取らずに一目散に冷凍食品コーナーへ向かった』のに、最後には何故か『パッチン中華マンを買い物カゴに入れてレジに向かっ』ているのだ。
え?いつカゴを取ったの?
読まれる前に書き直そうとしたが、ケータイからでは長文が書けない。
パソコンからしか書き直せないので、今日一日この事ばかり思い煩う。


きっと、あのブログを読んで間違いに気づいた人は「おいおい、矛盾してるぜ~。ケケケ」と嗤っているに違いない。


ケケケ、ケケケが頭を駆け巡る。
ケケケ、ケケケを消す為に僕は両の親指で耳穴を塞いで小声でアーアーと呟いていたら、店長に我那覇君、何をしているの?と言われたので止めた。
ケケケ、ケケケを止める為にバイトが終わったら急いで家に帰ってパソコンを立ち上げて、このブログにアクセスしたら書き直されていた。


え?誰がやったの?
不思議に思ってブログをよく見たら、書いた覚えの無い事が書かれている。
『時代に逆らう男の話』や『ニーラカーラ物語』や『殺人スケッチ』など。
誰が書いたんだ!


誰かが僕のブログに不正アクセスしているのか。
そうとしか考えられない。


実は僕の抑圧された精神がもう一つの人格を生み出し、僕の知らない所で僕の知らない事をしている。
なんて、どこかで聞いたことがあるような、手垢ギットギトで使い古されたストーリーの主人公になっているなんて事は無いだろう。
と考えている時に、メールが届いた。


『今日は何時に逢える?』
誰だお前は!!





  

Posted by koujun at 21:46Comments(0)TrackBack(0)雑記

2008年01月30日

パッチン中華マン

私はお店に入って買い物カゴも取らずに一目散に冷凍食品コーナーへ向かった。
このスーパーマーケットで五軒目だ。
お目当ての品は『パッチン中華マン』。
レンジでチンしてパッと食べられるインスタントな肉まん。
それが『パッチン中華マン』。
飲料コーナーを通り、精肉コーナーを過ぎたらそこは冷凍食品コーナー。
そこに『パッチン中華マン』は有った。
『大江戸屋 高級春巻』と『パパの手作り弁当 ウマイ!シューマイ!』の群れに囲まれてたった一袋だけ有った。
ようやく五軒目にして見つけた。
私は『パッチン中華マン』を手に取ってレジに向かった。


「大変申し訳ありません、お客様。この商品は……」
売れません。と少しふっくらしたレジ担当の女の子が言う。
やっぱりダメか。
仕方が無いので、『パッチン中華マン』と姿形がよく似ている『大江戸屋 高級肉饅』を買った。250円高かった。
私はお店を出て、ドラックストアーへスバルR2を走らせた。
私のスバルR2は左後部が一箇所へこみ、右側部に二箇所スリキズがある。
私の体も傷だらけだ。



「とんでもない事です。食の安全は一体どこに有るのでしょうか。大手スーパーマーケットで発売された冷凍商品の」
『パッチン中華マン』から有機リン化合物ジクロルボスが致死量、検出されたという。
一人死亡者も出したと云う事にキャスターの葛木 義志郎が静かに怒っていた。
私はテレビのテロップの『有機リン化合物ジクロルボス』という文字を携帯電話料金引き落とし通知の封筒に書き殴った。
たまには朝からニュース番組を見るものだ。
これで私はあの男から自由になれる。かもしれない。


あの男は私を殴る。
夫と妻という関係上、容易には逃げられない。
あの男と私との繋いでいる鎖を外すには、リングを一つずつ一つずつ切り離していかなくてはならない。
法律と云う名のリングを。
「まだ、相当数の商品が回収されていないようです。テレビを御覧の皆様、くれぐれも」
食べないように。と葛木 義志郎は注意を促し、スポーツの話題に移った。


ドラックストアーへ着いた私は、買い物カゴも取らずに一目散に殺虫剤コーナーへ向かった。
携帯電話料金引き落とし通知の封筒を取り出し、書き殴られた『有機リン化合物ジクロルボス』という文字を見ながら、殺虫剤を見比べる。
『ハエコロンZZ』を買った。
豊富にジクロルボスが使われているからだ。


今日は夕食の後に肉まんを出そう。
あの男の口に合うといいけど。


にほんブログ村 小説ブログへ  

Posted by koujun at 23:45Comments(0)TrackBack(0)小説

2008年01月29日

味覚 2

始めましての人、始めまして。
最近、不眠症に憧れているコウジュンです。


実は今、ある事で悩んでいます。
警察に通報した方がいいのかどうか悩んでいるのです。
でも、なんて説明したらいいんだろう。


以前、僕はこのブログで味覚障害であるコトを告白しました。
何を食べても『おろっぽい味』がするのです。
何の事を言っているのか解らない方はこちらを御覧ください。


そんな僕ですが去年の末あたりから、頻繁に妙な夢を見るのようになりました。
夢の中で僕は豚になっていました。
豚になった僕は無理やり養豚場から連れ出され屠殺されるのです。
ある時はマグロになっていました。
マグロになった僕は泳いでいる所を釣り上げられ、まだ生きているのに包丁で首を切り落とされるのです。


毎日のようにそのような夢を見るのです。
全ての夢の共通点は、殺される間際である事。


ところが今年に入って少し痩せようと思い、野菜だけを食べていた時期がありまして、その期間は一切あの妙な夢は見なかったのです。
もしやと思いある日寝る前にチキンを食べたら、夢の中で僕は鶏になり首を刎ねられました。


間違いありません。
もう、間違いのしようがありません。
僕の舌は何を食べても『おろっぽい味がする舌』から『食べた生き物の死ぬ間際を観る舌』へ進化したのです!


迷惑です。


先日、海外旅行へ行った知人が持ってきた羊の肉の缶詰を食べました。
少女の夢を見ました。


僕は羊の肉の缶詰を見つめながら、警察に通報するべきか否か悩んでいます。
でも、なんて説明したらいいんだろう。



にほんブログ村 小説ブログへ  

Posted by koujun at 22:58Comments(0)TrackBack(0)雑記

2008年01月29日

2xxx年。

カルフォルニアの海岸を恋に破れたベンジャミン・ミラーがうつ向き歩いていると、砂に埋もれた真鍮のランプを見つけた。

拾い上げ砂を払う為にランプを擦るとオッサンが出た。

「呼ばれて飛び出てふふふぬ〜〜〜ん。我輩はランプの精。ご主人様は貴様でごじゃるな。三つの願いを叶えてしんぜよう。言え」
「一つでいいです。世界を破壊して下さい」
「オッケー!」

2XXX年。世界は核の炎に包まれた。



こちらもどうぞ。
『琉球舞台』
http://www.geocities.jp/pandacopanda1/


  

Posted by koujun at 21:01Comments(0)TrackBack(0)小説

2008年01月29日

『思い出はゴミ箱に』 3

 ↓↓コチラから先にお読みください↓↓

『思い出はゴミ箱に』 2






『思い出はゴミ箱に』 





シンジと付き合っていた頃、アタシ達はよくこの『かふぇ サラスヴァティー』で待ち合わせをしていた。
本格的なインドのコーヒーを出すカフェで、アタシは好んでモンスーン・マラパールを飲んでいた。
シンジは…。
何を飲んでいたっけ。
もう随分昔の話だ。
ベビーゴールドに輝くフェンディをちらりと見る。
針は文字盤の上で17時45分を過ぎようとしていた。
約束の時間まであと15分だ。


「メグミ!そのアルバム捨てな!」
ミチコは荒々しく新しい缶ビールのタブをひねり開けた。
その拍子に少し泡立ったビールが数滴、床に落ちた。
「ひどい」
トモミが眉間にシワを寄せて言う。
「ホント!最低だよ、あの男は!メグミがどんな思いで、」
「誘ってよ!私も!合コン!」
「そこかい!」
ミチコとトモミの掛け合いが凄く遠くに聞こえる。
色んな疑問が湧いては湧いた。
消える間もなく湧いてくる。
シンジはいつこの町に帰ってきたのだろう。
何故、シンジは連絡をよこさないのだろう。
カメラマンの夢はどうなったのだろう。
何故、連絡をよこさないのだろう。
今、何処に住んでいるのだろう。
何故、連絡をよこさないのだろう。
何故、連絡をよこさないの。
どうして?
どうして?
どう
「メグミ!」
「はい」
ミチコの声に思わず返事したアタシの声は力弱かった。
「大丈夫?」
「え?何が?え?何いってんの。大丈夫だよ。別に」
アタシはミチコが床にこぼしたビールの水滴をせっせとティッシュで拭き、別に汚れてもいないテーブルの上もせっせと拭いた。
「大丈夫?言わないほうが良かった?」
サオリは申し訳無さそうに言った。
「ん?なによ、大丈夫よ~」
アタシは努めて明るく答えた。
「で、シンジは元気そうだった?」
もう、この話しに終止符を打とうと思いながらも、広げようとしている自分が嫌になる。
「うん」
サオリはバージニア・スリム・デュオ・メンソールのお洒落な銀箱からタバコを取り出してくわえた。
丸顔で小柄なサオリには、正直タバコは似合わない。
サオリ自身もその事は気にしている様で、アタシ達の前以外では滅多にタバコは吸わない。
中学生にしては大人びているし、高校生にしては幼い感じがする。
という位置にぴったり収まる童顔なのだ。
サオリは、吸った煙をフと吐いた。
「シンジ君ね、メグミに会いたがってるみたいだったよ」
「何言ってんのアノ男は!冗談じゃないわよ!ね!」
物の本によれば、牡牛座は穏やかで平和主義だという。
でも、牡牛座のミチコは何故か噴火しやすい。
牡牛は牡牛でも、多分闘牛なんだと思う。


「ぜったい会っちゃ駄目だよ、メグミ」
ミチコの帰り際の言葉を思い出しながら、アタシは食器を洗っていた。
そうよね。向こうが会いたいって言ったって。
と思いながらも、バーバリーのチェックウールコートは何処に仕舞ったかな。
なんて、考えていた。
食器も洗い終わって一息ついた時、アタシは携帯電話でサオリの電話番号を探していた。
シンジの連絡先を聞くために。
多分、サオリの事だからシンジの携帯番号くらいは聞いているだろう。
知らなかったらそれで終わり。
もし、知っていたら、その時は…。


つづく


  

Posted by koujun at 00:31Comments(0)TrackBack(0)小説

2008年01月28日

殺人スケッチ

有楽町で終電を逃した女に声をかけた時、コロンビアの首都ボゴタの安アパートではアントニーオが朝食を取っていた弟の頭を中国製トカレフでブチ抜いた。
自分の愛人を寝取ったからだ。


終電を逃した女に優しく微笑みかけ、車に乗せる事に成功した時、ベトナムのハノイでは古い町並みが続く細い路地で、日雇い労働者のラバとズュオンが仕事上の些細な事で口論となり、ズュオンがラバを殴り殺した。
ズュオンの右手に握られた大きな石は赤く染まっていた。


終電を逃した女の名前がキョウコだと聞かされた時、リトアニアのビリニュスでは銀行強盗に失敗し追い詰められたグァナガスが警察に発砲した。
運悪く防弾チョッキの接合面を弾丸が貫き、新人警察官カイリスは絶命した。


車を運転しながら酒に酔っていたキョウコの無駄話を聞いていた時、パラオのコロールにあるホテルでは、従業員のトミーユが無人の客室で金品を物色してた。
それを日本人観光客のリサに見つかり、トミーユはとっさにリサの首を絞めて殺した。


キョウコが酒に酔いながらも、車が人気の無い山道を走っている事に気づいた時、中国のシーアンでは麻薬と酒で脳を犯されたチュイが自分の子供を五階にある窓から外に放り投げた。
チェヂは三歳だった。


キョウコが降ろしてと騒ぎ始めたので、首筋にスタンガンを当てた時、フロリダのセントピーターズバークでは無職のバーナードが誘拐目的で登校中の子供を攫おうとした。
それを目撃した子供の父親ダグはバーナードにライフルを発砲した。
バーナードは頭の四分の一を失った。


コロンビアの首都ボゴタの安アパートで、弟の頭を中国製トカレフでブチ抜いたアントニーオが、脇腹を愛人のロザリオにアイスピックでメッタ刺しにされた時、俺は八王子にある山荘でキョウコを楽しんでいた。


にほんブログ村 小説ブログへ  

Posted by koujun at 01:36Comments(0)TrackBack(0)小説

2008年01月27日

ニーラカーラ物語   一夜 【樫人形】

一夜 【樫人形】


ニーラカーラ島に昔から伝わる話。


ジャージャーバーの森にブラン家の豪邸がある。
ブラン家はニーラカーラの大地主で島の南に広大な領地を持っていた。
森の屋敷にはブラン家の大隠居の老夫婦と年をとった執事とこれまた年老いた召使いの四人の老人が暮らしていた。
執事と召使いは四十年以上もブラン家に仕えていた。
屋敷の主アジィット・ブランは信心深い好々爺で幾つも神殿を作り、町や村の発展につくした。
婦人のララジー・ブランは豊饒の女神マー・ア・ムーの巫女で若い頃はピチュ(ニーラカーラに生息する小鳥。光の具合で鮮やかな赤や緑に輝く。インコの一種)のように美しくアジィットと結ばれるまでは神の声を聞き、それを伝えた。
アジィットとララジーは七十の境を越え家督を息子達に譲り、ジャージャーバーの森の屋敷でひっそりと余生を過ごしていた。


日の出と共に起き出し、昼は森の梢の木漏れ陽の中を散策し、日暮れと共に暖炉を囲んで談笑し眠りにつく。
そんな穏やかで永劫と思われた時はララジーの静かな眠りで幕を閉じた。
年老いたララジーは安らかに女神マー・ア・ムーの元へ還って行ったのだ。
しかし、アジィットはララジーの埋葬を拒んだ。
まだ生きているのだと。
その取り乱しようは葬儀に列席した者達の胸に辛く突き刺さった。
その後のアジィットはまるで蝋人形のように精気を失ってしまった。
執事も召使いもその姿に胸を痛めた。


ジャージャーバーの森の奥に梟婆と呼ばれる魔女がいる。
巨大な樫の虚に梟と共に暮らしている魔女。
彼女の素性は誰も知らない。
お婆さんに聞いても、そのお婆さんに聞いてもそのまたお婆さんに聞いても、誰も分からない。
彼女は昔からそこに居たのだ。
梟婆は不思議な魔術を操る。
その魔術にすがって、彼女を訪れる者も多い。
ある者は、恋の成就を。ある者は死の呪いを。
彼女の気まぐれ風にうまく乗る事が出来た者は、無償で願いを叶えていった。


その魔女の元へある日二人の男が訪ねてきた。
やせ衰えたアジィットとそれを支える執事である。
アジィットは老妻ララジーの復活を望んだ。
猛禽類の様な目で梟婆は二人を見詰めた。
長い沈黙の後、梟婆は一本の樫の小枝を差し出した。


屋敷の戻ってきた二人は梟婆に言われたとおり、樫の小枝をララジーの墓に突き刺し、魔女から教えられた祈りの言葉を唱えた。
やがて樫の小枝はじょじょに人型を形成し裸のララジーができあがった。
樫の木のララジーは若く美しかった。
その日からアジィットは楽しい日々を取り戻した。
精気を取り戻したアジィットを見て、執事も召使いも胸を撫で下ろした。
しかし、樫の木のララジーは、身体こそは成熟した女性であっても、言葉も喋れない無知な赤子同然だった。
アジィットは無垢なララジーに根気よく言葉を教えた。
やがて樫の木のララジーは気品に満ちあふれる女性になった。
若いララジーを見ているとアジィットは自分まで若くなる、そんな気がした。
六十を過ぎてから危険だと言うことで止めた乗馬も始めた。


不幸は常に幸福の陰に潜む。
アジィットは落馬による打僕であっさりとこの世を去った。
いつもは大人しい愛馬が突然暴走したのである。蹄鉄の間に棘が刺さったのだ。
樫の木のララジーは狂ったように泣き叫びアジィットの死を悲しんだ。



梟婆は謎に満ちた魔女である。
ある時は村の子供の流行病を治したり、またある時は日照りで作物を枯らしたり。
人々に敬われ恐れられる魔女。
その魔女の元へ悲願を胸に秘めた者が現れた。
若きララジーと老いた執事である。
ララジーは願った。アジィットの復活を。
梟婆は何も言わず一本の樫の小枝を差し出した。


ララジーは、ベットに横たわるアジィットの遺体の胸部にそっと樫の小枝を置いた。
そして梟婆から教わった祈りの言葉を唱えた。
すると樫の小枝はみるみる人型になりベットから転がり落ちた。
床には若々しくたくましい裸のアジィットがいた。
年老いたアジィットの埋葬を済ませたララジーは樫の木のアジィットに言葉と礼儀を教えた。
やがて樫の木のアジィットは気高い紳士になった。
こうして、若きララジーと若きアジィットは幸せな日々を過ごした。


しかし、執事と召使いは幸せそうな二人を見ては困惑するのだ。
彼らは自分達が仕えるべき本当の主なのか、と。


にほんブログ村 小説ブログへ  

Posted by koujun at 00:15Comments(0)TrackBack(0)小説

2008年01月24日

思い出はゴミ箱に。 2

  ↓↓コチラから先にお読みください↓↓

『思い出はゴミ箱に』 1








『思い出はゴミ箱に』




寒そうにコートの襟を立てて足早に通りを行きかうOLや、手袋の上から暖かい息を吹きかけているサラリーマンを硝子窓越しに眺めながら、アタシは熱いモンスーン・マラパールに口をつけた。
懐かしい酸味が薫る。
『かふぇ サラスヴァティー』のやさしい暖房に包まれながら、ちらりと腕に巻きつけたフェンディを見る。
17時半を少し過ぎていた。
約束の時間までまだ30分もある。


「会ったよ、私。シンジ君に」
サオリの一言にアタシの心臓がどよめく前に、ミチコとトモミがどよめいた。
お陰でアタシはどよめき損ねた。
「え?会ったって、いつよ」
ミチコがサオリに詰め寄る。その勢いでミチコはビールのアルミ缶を握り潰し、さらにその勢いで飲み口からビールが少々こぼれた。
「あーー!」
掃除したばかりの床にビールが落ちて、アタシは声を上げた。
どよめきの波に乗り損ねたアタシは妙に冷静になり、テーブルの上にあったテッシュを数枚引き抜いて床にこぼれたビールを拭いた。
拭きながらも、しっかりと耳はサオリに口元を捕らえていたけど。
「シンジ君って、このシンジ君?」
アルバムの中にいる、平たいシンジの笑顔を指差して言うトモミに、
「当たり前でしょ!」
と軽くつっこんでミチコは、
「どこ?どこ?どこで会ったの?」
とサオリに迫る。
「どこって」
「なによ。言えないトコなの?」
「でもなぁ」
「言いなさいよ」
「合コン」
ミチコの口は『ご!』の形で止まり、トモミの口は『う!』の形で止まり、アタシは心の中で『コーン!』と叫んでビールを拭く手を止めた。
「合コン……?」
妙な沈黙の後、ミチコが確かめるように言った。
「うん」
「メグミ!そのアルバム捨てな!」
ミチコは言い捨てると、新しい缶ビールのタブを荒々しく開けた。
ビールが数滴、床に落ちた。


シンジは、アタシを捨ててロスに行った。
一流のカメラマンになるにはロスに行かなければならないんだそうだ。
どういう理屈かは知らないが、そういう理屈でシンジはロスに行った。
捨てられたアタシは、捨てられたと云う事に気づいてはいなかった。
本当は気づかないフリをしていたのかも知れない。
二年経って、シンジは携帯を変えた。
三年経っても、シンジから連絡は無かった。
四年経っても、シンジから連絡は無かった。
五年経っても、シンジから連絡は無かった。
六年経っても、シンジから連絡は無かった。
捨てられたと気づいた時には、泣くタイミングも無くなっていた。
シンジが撮ってくれた思い出のアルバムだけが、ひっそりと手元に残っていた。

続き
  

Posted by koujun at 22:53Comments(0)TrackBack(0)小説

2008年01月24日

森田ぢゆという詩人

森田ぢゆという詩人がいる。
僕は彼女の詩をこのブログに幾つか書いている。


別に好きだからと云うわけではない。
たまたま本棚に森田ぢゆの詩集があったから、と云うだけのこと。


このブログは、僕のオナニーな駄文をタラタラと書く事がメインで、書かれている事は全て創作、つまり嘘パッチだ。
なんですか、嘘パッチって。自分で書いておきながらナンですけど。


なので、どうしてもネタが浮かばない時もある。
その埋め合わせと言うか、繋ぎで森田ぢゆの詩を書いていた。
しかも、ちゃんと『森田ぢゆ』という名義も載せて。
これをしないとパクッたと思われちゃうからね。


森田ぢゆなんて詩人だれも知らないでしょ。
ある意味、僕は森田ぢゆの知名度を上げる事に貢献している。


にも関わらず森田ぢゆから、正確には森田ぢゆが雇った弁護士からクレームが来た。
森田ぢゆの詩には著作権があるから、ブログへの書き込みは禁止ですよと。


詩を独占する者は最早、詩人ではない。
言葉をビジネスの対象にするのならば、コピーライターと名乗るべきだ。


なので、警告を無視して森田ぢゆの詩を書いたら、今度はブログの閉鎖を求めてきやがった。
無視無視無視。


そしたら今日、岡山県から森田ぢゆと弁護士の雨宮慶一郎という人が来た。


びびってしまった。
まさか、ホントに沖縄まで来るとは。
これは、大事になるぞ。


僕は森田さんに会うなり、マッチのように頭を地面に擦り付けて謝った。
頭をゴシゴシ地面に擦りつけて謝った。
擦り付けて謝ったら、頭に火がついた。


その頭の火を見て、森田ぢゆは詩を書き始めた。
そして、僕にその詩を見せてくれた。



メラメラメラメラ・メランコリー
コリコリコリコリ・コリアンダー
頭があったまったら
らったった
あったまったら
らったっちぇ



「…ホントに森田ぢゆさんですか?」
と聞いたら、
「ワタシが森田ぢゆかどうかは問題じゃないでしょ?問題はアタナがワタシをどう思うか。とういか、アナタがアナタであり続けるにはアタナ以外の人間が、アタナをアナタと認識するから、アナタはアナタとして成り立ってるワケで、だとすると、アナタがワタシの事を森田ぢゆだと認識すれば、それは森田ぢゆなワケで、いくらワタシがアタシの事を森田ぢゆだと言っても、アナタがそれを認識しなければワタシは森田ぢゆでは無いわけで、でも、森田ぢゆと云う人間はアナタがどう思おうと存在し続けるわけで、だとするならば、ワタシがアナタを認識しなくても、アナタは存在するワケで、つまりアナタはワタシなワケでワタシはアナタなワケで、ようするに」
「ごめんなさーーーい。もう書かないからー!許されてー」
と堪らず僕は許しを請うと、森田ぢゆと弁護士の雨宮慶一郎は寂しそうに帰って行った。






  

Posted by koujun at 22:22Comments(0)TrackBack(0)雑記

2008年01月18日

思い出はゴミ箱に。 1

『思い出はゴミ箱に』 1





本棚の後ろに思い出が落ちていた。


新年も半月を過ぎた頃、アタシは大掃除を始めた。
師走だ、ああ忙しい。
師走だ、やれ走れ!
と遊ぶことや遊ぶことにかまけて、部屋の大掃除は年が明けてからと引き伸ばし伸ばして今日。
このままでは、大掃除は今年の年末になってしまう。
その頃にはまた、遊ぶことや遊ぶことにかまけてしまうのは目に見えている。


本棚の後ろに落ちていた思い出を見つけたのは、大掃除も終盤に差し掛かった頃だった。
薄い綿埃をまとった緑色のアルバムが、一角だけ床につけて不安定な格好で佇んでいた。
アタシは本棚と壁の隙間に腕を突っ込んでそのアルバムを拾った。
拾う前から、なんの思い出が詰まったアルバムなのか見当はついていたけれど。


「で?」
「なによ」
「捨てないの?」
「捨てるわよ」
「捨てないね。アンタは」
大掃除も終わり、見違えるほどキレイになった部屋を見せてやりたくて、三人の悪友に急遽、部屋飲みの集合をかけたら三人とも来た。
暇な奴らだ。
その三悪友の一人、ミチコが缶ビールを片手に言い放った。
あの、思い出の詰まったアルバムを捨てろというのだ。


「ホントはまだ未練があるんでしょ~~」
下戸のくせにやたらとお酒を飲みたがるトモミが、色っぽい目をトロンとさせて言う。
「冗談でしょ。今日の今日まで忘れてたわよ」
またまた~。とミチコとトモミは笑った。
酒のつまみの、笑い話のネタになるかと思ってコイツ等の前にアルバムを出したワタシが馬鹿だった。
ホントのホントに忘れていたのだ。
あの男の事なんて。


「ぜんぜん変わってないよね~」
懐かしそうにアルバムを眺めていたサオリがぽつりとつぶやいた。
「変わってないよね~~、って。なに最近会ったみたいに言ってんのよ」
笑いながらミチコは缶ビールをグイッと飲んだ。


「会ったよ、私。シンジ君に」
サオリの言葉に驚いた。
ああ、耳を疑うとはこの事を言うんだなぁ。と思った。


シンジが、アタシを捨ててロスに飛んでいったシンジが、この町にいる。



続き



  

Posted by koujun at 22:35Comments(0)TrackBack(0)小説

2008年01月17日

『ギヤァ!と叫びたくなる時ぎゃある。』

ギヤァ!と叫びたくなる時ぎゃある。
ギヤァ!と叫びたくなる時ぎゃある。
ギヤァ!と叫びたくなる時ぎゃある。
ギヤァ!と叫びたくなる時ぎゃ!


あるのだ。



(森田ぢゆ 詩集『さわぎ』より抜粋)



にほんブログ村 小説ブログへ  

Posted by koujun at 16:03Comments(1)TrackBack(0)

2008年01月14日

『おんかかか』

おんかかか
おんかかか

おじぞう様が笑つているよ

みろく早よ来い
つきよがのこる

このよがつきる

おんかかか
おんかかか

びさんまえい

そわか



(森田ぢゆ 詩集『てんつば』より抜粋)

こちらもどうぞ『琉球舞台』





にほんブログ村 小説ブログへ  

Posted by koujun at 19:27Comments(1)TrackBack(0)

2008年01月11日

時代に逆らう男の話

最近、街に電話ボックスが増えてきた。
その度に私は不愉快になる。


以前、岐阜県のとある村の田園風景を眺めながら歩いていると、ポツンと佇んでいる電話ボックスに出くわした。
青々と柔らかい稲穂が清涼たる風にやさしく靡いている目先に、禍々しい赤色の電話ボックス。
何という景観を損ねる配慮であろうか。


私が電話ボックスを毛嫌いしているのは、形状配色だけの事ではない。
電話という行為そのものに危機感を持っているのだ。


電話という物は、説明するまでもないが音声を電気の力で飛ばす機械である。(電話の構造については、私は門外漢なので荒々しい説明になったが、問題はそこではない)
つまり、電話で話すという事は相手との距離があると言う事なのだ。
それでは会話にならない。
会って話すからこそ、心が通じ合うのだ。
目と目をみて話すからこそ、相手が今なにを思い考えているのかが解る。
電話には温もりがない。


私は電話ボックスが増える度に、温度を感じないうわべだけの会話で事が済んでしまう若者が増えていくような、そんな危惧を感じるのだ。


(アンニョイ新書 『仰天!電話は右脳を破壊する』 著・尾楢田 瓦斯  発行1973年)





電車に乗って辺りを見回すと、携帯電話の画面とニラメッコをしている若者は必ずいる。
最近はそんな見るに堪えない行為も、若者の特権ではなくなった。
なんと、40代をとうに越えたであろう中年も、黙々と携帯電話の小さなボタンを忙しく押しているのだ。
嘆かわしい。


私は、その機械的で無機質な行動にゾッとする。
生身の人間が、あの小さな携帯電話と云う機械に同化してしまったのではないか。
そのような事を思わずにはいられない。


携帯電話と云いながら、電話で話す素振りは見せない。
勿論、電車内だから当然の事ではあるが、電車外でも彼らは携帯電話で話さないのである。


では、なにをするのか。


電子メールである。
電子メールと云うのは、電子の力でメールをする事である。(電子メールの構造については、私は門外漢なので荒々しい説明になったが、問題はそこではない)


自分の都合のいい時に電子メールを送り、相手も自分の都合のいい時に電子メールを見る。
これでは、相手を思いやる心が育たない。


ちょっとした用件でも、電話できちんと話すべきである。
声には温もりがある。
たとえ離れていても、声さえ聞けば温もりを感じるものなのだ。
いや、目の前に居ないからこそ、声色の微妙な感情を読み取る。
それは、相手を思いやる事なのである。


電子メールを打ちながら歩く若者を見る度に、私は一方通行な想いの行き先を案ずるのである。


(アンニョイ新書 『驚愕!!電子メールは心を破壊する!』 著・尾楢田 瓦斯  発行2006年)





ポスティング・レターと云う行為が、全国的に流行っている。
なんの事はない。
つまり、葉書や手紙を書いてポストに投函する事である。
私が幼い頃はポスティング・レターだった。
もっとも、そんなお洒落な呼び方では無かったが。


今や、Eメールは急用や確認事項だけの使用になった。


クリスマスにはカードを送り、新年には年賀状を送る。
勿論、公的なイベントだけではなく、誕生日の祝いの言葉や、そのほか日記的な出来事までポスティング・レターする。


書店に行けば、ポスレ専用のグッズが所狭しと並べられている。
やはり、自分の気持ちは心を込めて手書きで。
と云う事であろうか。


しかし、今やエコの時代である。
手紙や葉書などで、貴重な資源を使うべきでは無いのではないか。
電子メールという最高の通信手段があるのに、わざわざ時間と資源を使ってポスレをするというのは、愚の骨頂である。
電子メールには、顔文字と云う癒しの文化がある。
電子メールは迅速に気持ちを使える事の出来る最高のツールだ。


ポスレ専用グッズが売れる度に、地球の資源が少しずつ少しずつ蝕まれていく。


私は、ポストに手紙を投函する者を見る度に、地球の悲鳴が聞こえる、そんな気がするのだ。


(アンニョイ新書 『戦慄!!!ポスレは地球を破壊する!!』 著・尾楢田 瓦斯 発行2013年)





  

Posted by koujun at 23:15Comments(0)TrackBack(0)小説

2008年01月10日

『!堕落だ駱駝!』

『!堕落だ駱駝!』



堕落だ楽だ堕落だ楽だ
楽だ堕落だ駱駝で落馬
堕落だ楽だ堕落だ楽だ
楽だ堕落だ堕落だ駱駝


朝もハヨから昼寝して
0時過ぎから朝メシ喰って
昼を過ぎても昼寝して


飽食にっぽん万歳天国
僕の主食は親の脛!


メタボにターボ
メタボにターボ
間食完食満腹感触
メタボにターボ
ベタボメメタボ
間食完食満腹感!(ショック)


堕落だ楽だ堕落だ楽だ
楽だ堕落だ駱駝で落馬
堕落だ楽だ堕落だ楽だ
楽だ堕落だ堕落だ駱駝


朝もハヨからオナって抜いて
0時過ぎからオナって抜いて
お昼過ぎたら水が出た!(ワーオ!)


飽色すっぽん犯罪天国
僕の主食は親の脛(かじり無視!)


メタボにターボ
メタボにターボ
間食完食満腹感触
メタボにターボ
ベタボメメタボ
間食完食満腹感!(ショック)


四畳一間がワレのワールド
憐れ、我々、笑わば笑え
温情非と魔がワレラのワード
憐れ、嗚呼、割れ目、藁をも掴め


ひと鼓舞(楽だ)
ふた鼓舞(楽だ)
いつか鼓舞するその日まで
いつか鼓舞するその日まで


(メテオストライクス セカンドアルバム【!堕落ダ駱駝!】より抜粋)


こちらもどうぞ『琉球舞台』



にほんブログ村 小説ブログへ  

Posted by koujun at 23:39Comments(0)TrackBack(0)

2008年01月09日

ぼくはきょうもへいわだった。みすどのどーなつもおいしかった。

<虐待>生後2カ月の長男重傷 暴行の疑いで父親逮捕 千葉 - 毎日新聞
(01月09日21時28分)
2か月の長男ベッドにたたきつける、父親を傷害容疑で逮捕 - 読売新聞
(01月09日21時11分)
朝日新聞販売店員ら2人を逮捕=同僚殴りけが負わせる-警視庁 - 時事通信
(01月09日19時43分)
生後2カ月の長男に暴行=36歳会社員を逮捕-千葉県警 - 時事通信
(01月09日19時01分)
姫路城でガイド装い女性に乱暴繰り返す、57歳男を逮捕 - 読売新聞
(01月09日14時02分)
90歳母と介護の68歳長女が死亡 東京 - 日テレNEWS24
(01月09日09時55分)
介護の68歳長女が病死、90歳母は衰弱死…東京・品川 - 読売新聞
(01月09日01時22分)
<強姦>宅配先の女性暴行容疑…ヤマト運輸運転手逮捕 茨城 - 毎日新聞
(01月08日21時50分)
<母娘死亡>介護の長女68歳が先に病死か 東京・品川 - 毎日新聞
(01月08日18時16分)
配達先狙い女性暴行=ヤマト運輸運転手を逮捕-「ほかに十数件」と供述・茨城県警 - 時事通信
(01月08日17時16分)
<京都府警>傷害事件を2年半放置 リーダー格は既に死亡 - 毎日新聞
(01月08日15時03分)
全国100カ所に見守り役配置 孤独死防止 - 産経新聞
(01月08日03時45分)
<児童虐待>養護教諭向けに初の対応マニュアル 文科省作成 - 毎日新聞
(01月08日02時38分)
同居女性の3歳児をけって骨折させる、31歳運転手を逮捕 - 読売新聞
(01月07日13時52分)
同居女性の子供けり骨折させる=男を逮捕、「懐かないため」-警視庁 - 時事通信
(01月07日13時35分)
<児童虐待>内縁妻の連れ子に大けがさせ逮捕 東京 - 毎日新聞
(01月07日13時35分)
<傷害>容疑のプロボクサー逮捕…上野駅で男性殴り大けが - 毎日新聞
(01月07日12時38分)
プロボクサーを傷害で逮捕=上野駅で肩ぶつかり口論-会社員が重傷・警視庁 - 時事通信
(01月07日12時21分)
<長野・紀元会>信者への強制、会見で否定 「ゲーム感覚」 - 毎日新聞
(01月05日22時49分)
  

Posted by koujun at 23:38Comments(0)TrackBack(0)雑記

2008年01月09日

ビー・ユー・エス・ユー・ツー

先にコチラからお読み下さい。
『ビー・ユー・エス・ユー』2007/10/18




















ブーーーン…(車の音)
車内、運転席に男、助手席に女。


女 ねぇ
男 ん
女 私のこと、好き?
男 またぁ?…鋤だよ、隙、鍬、大数寄
女 なんか、いつもと感じが違う
男 違わないよ。いつもとおんなじ漢字だよ
女 ねぇ、いつ結婚す
男 うわあ!!なんだ!アレ!すっごいノが居た!!見た見た!?
女 なになに?
男 なんかね、すっげーノが居たの!!フワフワしててモックンモックンしてるのが!居たの!!見なかった?ごめんね!ボキャブラリーが貧困で!ボキャブラリー貧困の権現で!!
女 そんな事よりも、結
男 うわあああ!!今度は何か聞こえる!なんか聞こえるよ!俺の耳元で!!ヤツだな!ヤツがやってきた!!きさま!マカロニ男爵だな!マカロニ男爵だな!!嫌だ!カナブンだけは食べたくないよぉー!!カナブンだけは!!やーーー!!
女 ふざけないでよ!私とケッ
男 あ、流れ星!
女 ホントだ!願い事しなきゃ!!あと百コ流れろ!あと百コ流れろ!あと百コ流れろ!!私の為に!!フハハハハハ!フハハハハハ!フハハハハハハ!!

ブーーーン…(車の音)


こちらもどうぞ『琉球舞台』

  

Posted by koujun at 22:48Comments(0)TrackBack(0)コント

2008年01月08日

『妊婦の腹は豊穣』

『妊婦の腹は豊穣』


妊婦の腹に包丁
妊婦の腹が膨張
妊婦の腹に包丁 突き刺せ!
妊婦の腹に包丁
妊婦の腹が膨張
妊婦の腹に包丁 突き刺せ!


誰が名付けた!帝!王!切開!!
汚れ無き世それは!幻!想!世界!!
所詮この世は!欲!望!八戒!!
それでも出ずるか!帝!王!切開!!


それは包丁!!
じゃなくてメス!メス!!
包丁じゃなくてメス!
いずれ豊穣じゃ!
泣くな雌!召す!
豊穣じゃ!泣くな牝!


おなごがこなごな
おなごがこなごな
赤子が出ずれば恩ぎゃー恩ぎゃー
おなごがこなごな
おなごがこなごな
赤子もいずれは恩義や恩義や


音怖わ御名に叶わぬ定めか
音怖わ御名に叶わぬのさ 駄目!
音怖わ御名に叶わぬ定めか
音怖わは御名に叶わぬのさ 駄目!


おなごがこなごな
おなごがこなごな
赤子が出ずれば恩ぎゃー恩ぎゃー
おなごがこなごな
おなごがこなごな
赤子もいずれは恩義や恩義や


それは包丁!!
じゃなくてメス!メス!!
包丁じゃなくてメス!(ドス!)
いずれ豊穣じゃ!
泣くな雌!召す!
豊穣じゃ!泣くな牝!(牡!)


誰が名付けた!帝!王!切開!!
汚れ無き世それは!妄!想!世界!!
所詮この世は!欲!望!破壊!!
それでも出ずるか!帝!王!切開!!


妊婦の腹が膨張
妊婦の腹に包丁
妊婦の腹が膨張じゃ! 切り裂け!


妊婦の腹が膨張
妊婦の腹に包丁
妊婦の腹が膨張じゃ! 切り裂け!!


妊婦の腹が膨張
妊婦の腹に包丁
妊婦の腹は豊穣じゃ綺麗咲け!!


(メテオストライクス セカンドアルバム【!堕落ダ駱駝!】より抜粋)  

Posted by koujun at 23:11Comments(0)TrackBack(0)

2008年01月07日

『微酔い気分で』

ほろよいきぶんで いえじにつくと

わがやが めりめり もえていた

もえしずまるのを ただただまって

すすけた しきちにはいっていくと

おやじが くろく こげていた

ふまないように またいでいくと

むこうで ただれた おふくろが

かわいい あのこを だいていた

かわいい あのこも こげていた


しみいる さむさに おりおんざ
わたしは たばこに ひをつけた
とおくの さいれん ききながら

(森田ぢゆ 詩集『とおりやんせ』より抜粋)

こちらもどうぞ『琉球舞台』



にほんブログ村 小説ブログへ  

Posted by koujun at 18:55Comments(0)TrackBack(0)

2008年01月07日

愛のメッセージ

僕は昔、背負い袋ひとつで世界を旅していた。
いわゆるバックパッカーである。
誰ともパーティーを組まず常に独りでさすらっていた。
仲間からは『砂布巾』と呼ばれていた。
頭に砂色の布巾を巻いていたからだ。
ときどき『砂頭巾』と言う奴がいたが、気にはしなかった。
ふりをしていた。
内心、『砂頭巾』は嫌だと思っていた。
僕の通り名が『砂布巾』と定着した時そっと胸を撫で下ろした。


『砂布巾』
その響きには孤独が匂う。
『砂布巾』
その響きは夕日を背負う。
『砂布巾』
その響きは北風に漂う。


あれは忘れもしない2001年の9月の初めの頃だった。
ニューヨークを通りかかった時の事だ。
アラブ系の男が路上で頭を抱え困惑した表情でウロウロしたいた。
聞けば、置き引きに遭い荷物を全て奪われたという。
僕の財力も人に施すほど豊富では無かった。
だが、何故かしごく自然にお金を渡した。
交通費程度ではあったけれども、彼は破顔して喜んでくれた。


何時までニューヨークに居るのだと言われ、二週間ほどだと答えた。
一週間したらここを離れるようにと言われた。


別に忠告に従ったわけでは無かったが、ニューヨークに飽きた僕はその五日後にはバンクーバーに居た。
一週間後にニユーヨークで同時多発テロがあった。



あれから7年。
僕はバックパッカーの生活から足を洗った。
洗った足も、もうとっくに乾ききっていた。
旅の途中で知り合った朝鮮人の恋人と故郷の沖縄で静かに暮らしていた。


その恋人が僕の前から姿を消して九日目になる。


今朝、彼女からメールが届いた。


「孝淳、さようなら。貴方との愛に満ちた日々は忘れません。でも、祖国は裏切れないの。お願い孝淳、信じて。沖縄は今とても危険なの。今から教える日までに沖縄から逃げて下さい。これが私からの愛のメッセージです。絶対に、逃げて・・・。西暦200…」



近々旅にでます。
みなさま、お元気で。





  

Posted by koujun at 00:28Comments(0)TrackBack(0)雑記