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2008年01月24日

森田ぢゆという詩人

森田ぢゆという詩人がいる。
僕は彼女の詩をこのブログに幾つか書いている。


別に好きだからと云うわけではない。
たまたま本棚に森田ぢゆの詩集があったから、と云うだけのこと。


このブログは僕の下らない駄文をタラタラと書く事がメインで、書かれている事は全て創作つまり嘘だ。


なので、どうしてもネタが浮かばない時もある。
その埋め合わせと言うか繋ぎで森田ぢゆの詩を書いていた。
しかも、ちゃんと『森田ぢゆ』という名義も載せて。
これをしないとパクッたと思われるから。


森田ぢゆなんて詩人だれも知らないだろう。
ある意味、僕は森田ぢゆの知名度を上げる事に貢献している。


にも関わらず森田ぢゆから、正確には森田ぢゆが雇った弁護士からクレームが来た。
森田ぢゆの詩には著作権があるから、ブログへの書き込みは禁止ですよと。


詩を独占する者は最早、詩人ではない。
言葉をビジネスの対象にするのならば、コピーライターと名乗るべきだ。


なので警告を無視して森田ぢゆの詩を書いたら今度はブログの閉鎖を求めてきやがった。
無視無視無視。


そしたら今日、岡山県から森田ぢゆと弁護士の雨宮慶一郎という人が来た。


びびってしまった。
まさかホントに沖縄まで来るとは。
これは一大事になるぞ。


僕は森田さんに会うなりマッチのように頭を地面に擦り付けて謝った。
頭をゴシゴシ地面に擦りつけて謝った。
擦り付けて謝ったら頭に火がついた。


その頭の火を見て森田ぢゆは詩を書き始めた。
そして僕にその詩を見せてくれた。



メラメラメラメラ・メランコリー
コリコリコリコリ・コリアンダー
頭があったまったら
らったった
あったまったら
らったっちぇ



「…ホントに森田ぢゆさんですか?」
と聞いたら、
「ワタシが森田ぢゆかどうかは問題じゃないでしょ?問題はアタナがワタシをどう思うか。とういか、アナタがアナタであり続けるにはアタナ以外の人間が、アタナをアナタと認識するから、アナタはアナタとして成り立ってるワケで、だとすると、アナタがワタシの事を森田ぢゆだと認識すれば、それは森田ぢゆなワケで、いくらワタシがアタシの事を森田ぢゆだと言っても、アナタがそれを認識しなければワタシは森田ぢゆでは無いわけで、でも、森田ぢゆと云う人間はアナタがどう思おうと存在し続けるわけで、だとするならば、ワタシがアナタを認識しなくても、アナタは存在するワケで、つまりアナタはワタシなワケでワタシはアナタなワケで、ようするに」
「ごめんなさーーーい。もう書かないからー!許されてー」
と堪らず僕は許しを請うと、森田ぢゆと弁護士の雨宮慶一郎は寂しそうに帰って行った。










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Posted by koujun at 22:22 │雑記