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Posted by TI-DA at

2009年01月01日

明けましておめでとう御座います。

年が明けました。

おめでとう御座います。

今まで書いた作品で個人的に好きなものを五つ選んでみました。

今年はもう少し書くペースを上げよ。
第一位『空飛ぶマリー』

第二位『嗤う者』

第三位『遺書』

第四位『赤い花』

第五位『思い出はゴミ箱に』

  

Posted by koujun at 02:40Comments(0)雑記

2008年02月12日

騙しのテクニック

『勝手に決め付けていいですか?毎日寂しい夜なんでしょ?違う?うふふ。無理すんな☆そんな貴方に朗報!タッタ3000円でS女のリストを送ります。使い放題やり放題!さぁ、今すぐ振込みなさい!』


どうも。
勝手にマゾ男にされてしまったコウジュンです。


僕はPCの迷惑メールを削除する前に一応読みます。
大体、このような胡散臭いメールです。
本当に振り込むヤツなんているんかいな。
まぁ、居るからこの手の迷惑メールが後を絶たないんだろうけど。
いい暇つぶしになるから、僕にとっては迷惑ではないんですが。




『振込み、有難うございます。早速S女のリストを送ります。お楽しみアレ。(※更に5000円の送金で伏字無しのアドレスを送ります)


滋賀県 山岡ミミ子 24歳 85-54-82 m●on●yon@●●●.co.jp
滋賀県 大林希美  30歳 80-49-81 sek●usu●aisuki@●●●.ne.jp
滋賀県 今野恭子  21歳 88-57-79 ●annko●ikuiku@●●●.ne.jp
滋賀県 …………。』


大伴啓太はメールボックスを開いて唖然とした。
四日前に、怪しげなメールが届いた。
これは絶対に詐欺だと思いつつも、まだ女性の胸の柔らかさを知らない啓太は一日中思い悩み、甘酸っぱい桃色の欲望に負けた。
メールに記載されていた銀行口座に3000円を振り込んだのだ。
そうすれば、S女のリストを送ると書かれていたからだ。
使い放題、やり放題と書かれていたからだ。
しかし、送られてきたリストのアドレスは伏字で使えない。
まさか、こんなリストが送られてくるとは。
しかも、S女って…。
滋賀県の女かい!!
こうして、いまだ女性の唇の柔らかさを知らない啓太は大人になって行くのでした。




『お振込み有難うございました。ご入金の確認がとれました。更に1万5千円のご入金で【魅惑のワクワクお見合いパーティー・BEAUTIFUl】』へのご招待IDを送ります』


萩本健二郎はメールボックスを開いて、一瞬なんの事か飲み込めなかった。
そしてもう一度、一週間前に送られてきたメールアドレスを確認した。
ちょっと待て!
健二郎は思わずPCの画面に叱責した。
お見合いパーティーって何だ!
俺はそんな所に行きたくて5000円も追加送金したんじゃないぞ!
伏字の無いメールアドレスが送られてくる筈なのに!
まただ!
ちきしょう!
またやられた!
もう、二度と騙されないぞ!
と言いつつも、健二郎は懲りずに出会い系サイトをはしごするのである。





『お振込み有難う御座いました。ご入金の確認が取れましたので、【ご招待ID】を送ります。当サイトで最終登録を行って下さい。


【ご招待ID・anntamo-bakane】』


これでいいのだ。
安西義重は自分に言い聞かせた。
俺ももう56だ。
そろそろ身を固めなければ。
10日前に送られてきたメールにノって、軽い気持ちで3000円入金した。
それが、まさかお見合いパーティーにご招待されるとは。
俺ももう56だ
俺みたいな男がご招待されてもいいのだろうか。
こういう出会いも…アリかもしれない。



こうして、義重はノコノコと結婚詐欺師達が待ち受ける甘くて危険な蜘蛛の巣に自ら飛び込んでいくのである。


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Posted by koujun at 22:36雑記

2008年02月02日

僕はそういう男です。


僕はエドワード・ゴーリーと云う絵本作家が大好きです。

が。

「エドワード・ゴーリーが好きなんですよぅ」

と言う人とお友達にはあまりなりたくありません。

エドワード・ゴーリーはそういう絵本作家です。



僕は韓非子と云う中国の思想家が好きです。

が。

「韓非子は座右の書なんですよぅ」

と言う人とお友達にはあまりなりたくありません。

韓非子はそういう書物です。


僕は僕で良かったと思います。
僕が僕ではなかったら絶対に友達にはなりたくありません。


僕はそういう男です。  

Posted by koujun at 13:23雑記

2008年01月31日

誰だお前は!

見ず知らずの人から身に覚えの無いメールが届きました。


『昨日は楽しかったYOハート今度はいつあえるハートもう遅いからまたメールするね。ばいばいぐすんラブ
というノと
『今日は楽しかったです。あの話しの続きを聞かせてくださいね。』
というノ。
一つはauの個人アドレスだし、もう一つはドコモの個人アドレスなので、いわゆるエッチな迷惑メールではない。
間違ってますよ。と双方に返信したら、『アハハハあかんべー』というメールと『あまり面白くないですよ(笑)来週あいたいな』というメールが届いた。


なんなんだ。



昨日、冷凍餃子に混入した殺虫剤の成分のせいで中毒者が出たというニュースを見て、『パッチン中華マン』という小説を書いた。
この事件を悪用する人が居るかも知れないなぁと思ったから。
ホントに悪用する人がいたとしても、故意なのかウッカリなのか判断が難しいよなぁ。
コワイコワイ。


今日の朝、バイト出勤中に昨日書いた『パッチン中華マン』を頭の中で推敲していたら、間違った描写に気づいてしまった。
ケータイでブログを確認したらやっぱり間違っていた。
『パッチン中華マン』の冒頭を抜き出してみる。


【私はお店に入って買い物カゴも取らずに一目散に冷凍食品コーナーへ向かった。
このスーパーマーケットで五軒目だ。
お目当ての品は『パッチン中華マン』。
レンジでチンしてパッと食べられるインスタントな肉まん。
それが『パッチン中華マン』。
飲料コーナーを通り、精肉コーナーを過ぎたらそこは冷凍食品コーナー。
そこに『パッチン中華マン』は有った。
『大江戸屋 高級春巻』と『パパの手作り弁当 ウマイ!シューマイ!』の群れに囲まれてたった一袋だけ有った。
ようやく五軒目にして見つけた。
私は『パッチン中華マン』を買い物カゴに入れてレジに向かった。】


主人公の『私』は『店に入って買い物カゴも取らずに一目散に冷凍食品コーナーへ向かった』のに、最後には何故か『パッチン中華マンを買い物カゴに入れてレジに向かっ』ているのだ。
え?いつカゴを取ったの?
読まれる前に書き直そうとしたが、ケータイからでは長文が書けない。
パソコンからしか書き直せないので、今日一日この事ばかり思い煩う。


きっと、あのブログを読んで間違いに気づいた人は「おいおい、矛盾してるぜ~。ケケケ」と嗤っているに違いない。


ケケケ、ケケケが頭を駆け巡る。
ケケケ、ケケケを消す為に僕は両の親指で耳穴を塞いで小声でアーアーと呟いていたら、店長に我那覇君、何をしているの?と言われたので止めた。
ケケケ、ケケケを止める為にバイトが終わったら急いで家に帰ってパソコンを立ち上げて、このブログにアクセスしたら書き直されていた。


え?誰がやったの?
不思議に思ってブログをよく見たら、書いた覚えの無い事が書かれている。
『時代に逆らう男の話』や『ニーラカーラ物語』や『殺人スケッチ』など。
誰が書いたんだ!


誰かが僕のブログに不正アクセスしているのか。
そうとしか考えられない。


実は僕の抑圧された精神がもう一つの人格を生み出し、僕の知らない所で僕の知らない事をしている。
なんて、どこかで聞いたことがあるような、手垢ギットギトで使い古されたストーリーの主人公になっているなんて事は無いだろう。
と考えている時に、メールが届いた。


『今日は何時に逢える?』
誰だお前は!!





  

Posted by koujun at 21:46雑記

2008年01月29日

味覚 2

始めましての人、始めまして。
最近、不眠症に憧れているコウジュンです。


実は今、ある事で悩んでいます。
警察に通報した方がいいのかどうか悩んでいるのです。
でも、なんて説明したらいいんだろう。


以前、僕はこのブログで味覚障害であるコトを告白しました。
何を食べても『おろっぽい味』がするのです。
何の事を言っているのか解らない方はこちらを御覧ください。


そんな僕ですが去年の末あたりから、頻繁に妙な夢を見るのようになりました。
夢の中で僕は豚になっていました。
豚になった僕は無理やり養豚場から連れ出され屠殺されるのです。
ある時はマグロになっていました。
マグロになった僕は泳いでいる所を釣り上げられ、まだ生きているのに包丁で首を切り落とされるのです。


毎日のようにそのような夢を見るのです。
全ての夢の共通点は、殺される間際である事。


ところが今年に入って少し痩せようと思い、野菜だけを食べていた時期がありまして、その期間は一切あの妙な夢は見なかったのです。
もしやと思いある日寝る前にチキンを食べたら、夢の中で僕は鶏になり首を刎ねられました。


間違いありません。
もう、間違いのしようがありません。
僕の舌は何を食べても『おろっぽい味がする舌』から『食べた生き物の死ぬ間際を観る舌』へ進化したのです!


迷惑です。


先日、海外旅行へ行った知人が持ってきた羊の肉の缶詰を食べました。
少女の夢を見ました。


僕は羊の肉の缶詰を見つめながら、警察に通報するべきか否か悩んでいます。
でも、なんて説明したらいいんだろう。



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Posted by koujun at 22:58雑記

2008年01月24日

森田ぢゆという詩人

森田ぢゆという詩人がいる。
僕は彼女の詩をこのブログに幾つか書いている。


別に好きだからと云うわけではない。
たまたま本棚に森田ぢゆの詩集があったから、と云うだけのこと。


このブログは僕の下らない駄文をタラタラと書く事がメインで、書かれている事は全て創作つまり嘘だ。


なので、どうしてもネタが浮かばない時もある。
その埋め合わせと言うか繋ぎで森田ぢゆの詩を書いていた。
しかも、ちゃんと『森田ぢゆ』という名義も載せて。
これをしないとパクッたと思われるから。


森田ぢゆなんて詩人だれも知らないだろう。
ある意味、僕は森田ぢゆの知名度を上げる事に貢献している。


にも関わらず森田ぢゆから、正確には森田ぢゆが雇った弁護士からクレームが来た。
森田ぢゆの詩には著作権があるから、ブログへの書き込みは禁止ですよと。


詩を独占する者は最早、詩人ではない。
言葉をビジネスの対象にするのならば、コピーライターと名乗るべきだ。


なので警告を無視して森田ぢゆの詩を書いたら今度はブログの閉鎖を求めてきやがった。
無視無視無視。


そしたら今日、岡山県から森田ぢゆと弁護士の雨宮慶一郎という人が来た。


びびってしまった。
まさかホントに沖縄まで来るとは。
これは一大事になるぞ。


僕は森田さんに会うなりマッチのように頭を地面に擦り付けて謝った。
頭をゴシゴシ地面に擦りつけて謝った。
擦り付けて謝ったら頭に火がついた。


その頭の火を見て森田ぢゆは詩を書き始めた。
そして僕にその詩を見せてくれた。



メラメラメラメラ・メランコリー
コリコリコリコリ・コリアンダー
頭があったまったら
らったった
あったまったら
らったっちぇ



「…ホントに森田ぢゆさんですか?」
と聞いたら、
「ワタシが森田ぢゆかどうかは問題じゃないでしょ?問題はアタナがワタシをどう思うか。とういか、アナタがアナタであり続けるにはアタナ以外の人間が、アタナをアナタと認識するから、アナタはアナタとして成り立ってるワケで、だとすると、アナタがワタシの事を森田ぢゆだと認識すれば、それは森田ぢゆなワケで、いくらワタシがアタシの事を森田ぢゆだと言っても、アナタがそれを認識しなければワタシは森田ぢゆでは無いわけで、でも、森田ぢゆと云う人間はアナタがどう思おうと存在し続けるわけで、だとするならば、ワタシがアナタを認識しなくても、アナタは存在するワケで、つまりアナタはワタシなワケでワタシはアナタなワケで、ようするに」
「ごめんなさーーーい。もう書かないからー!許されてー」
と堪らず僕は許しを請うと、森田ぢゆと弁護士の雨宮慶一郎は寂しそうに帰って行った。








  

Posted by koujun at 22:22雑記

2008年01月09日

ぼくはきょうもへいわだった。みすどのどーなつもおいしかった。

<虐待>生後2カ月の長男重傷 暴行の疑いで父親逮捕 千葉 - 毎日新聞
(01月09日21時28分)
2か月の長男ベッドにたたきつける、父親を傷害容疑で逮捕 - 読売新聞
(01月09日21時11分)
朝日新聞販売店員ら2人を逮捕=同僚殴りけが負わせる-警視庁 - 時事通信
(01月09日19時43分)
生後2カ月の長男に暴行=36歳会社員を逮捕-千葉県警 - 時事通信
(01月09日19時01分)
姫路城でガイド装い女性に乱暴繰り返す、57歳男を逮捕 - 読売新聞
(01月09日14時02分)
90歳母と介護の68歳長女が死亡 東京 - 日テレNEWS24
(01月09日09時55分)
介護の68歳長女が病死、90歳母は衰弱死…東京・品川 - 読売新聞
(01月09日01時22分)
<強姦>宅配先の女性暴行容疑…ヤマト運輸運転手逮捕 茨城 - 毎日新聞
(01月08日21時50分)
<母娘死亡>介護の長女68歳が先に病死か 東京・品川 - 毎日新聞
(01月08日18時16分)
配達先狙い女性暴行=ヤマト運輸運転手を逮捕-「ほかに十数件」と供述・茨城県警 - 時事通信
(01月08日17時16分)
<京都府警>傷害事件を2年半放置 リーダー格は既に死亡 - 毎日新聞
(01月08日15時03分)
全国100カ所に見守り役配置 孤独死防止 - 産経新聞
(01月08日03時45分)
<児童虐待>養護教諭向けに初の対応マニュアル 文科省作成 - 毎日新聞
(01月08日02時38分)
同居女性の3歳児をけって骨折させる、31歳運転手を逮捕 - 読売新聞
(01月07日13時52分)
同居女性の子供けり骨折させる=男を逮捕、「懐かないため」-警視庁 - 時事通信
(01月07日13時35分)
<児童虐待>内縁妻の連れ子に大けがさせ逮捕 東京 - 毎日新聞
(01月07日13時35分)
<傷害>容疑のプロボクサー逮捕…上野駅で男性殴り大けが - 毎日新聞
(01月07日12時38分)
プロボクサーを傷害で逮捕=上野駅で肩ぶつかり口論-会社員が重傷・警視庁 - 時事通信
(01月07日12時21分)
<長野・紀元会>信者への強制、会見で否定 「ゲーム感覚」 - 毎日新聞
(01月05日22時49分)
  

Posted by koujun at 23:38雑記

2008年01月07日

愛のメッセージ

僕は昔、背負い袋ひとつで世界を旅していた。
いわゆるバックパッカーである。
誰ともパーティーを組まず常に独りでさすらっていた。
仲間からは『砂布巾』と呼ばれていた。
頭に砂色の布巾を巻いていたからだ。
ときどき『砂頭巾』と言う奴がいたが、気にはしなかった。
ふりをしていた。
内心、『砂頭巾』は嫌だと思っていた。
僕の通り名が『砂布巾』と定着した時そっと胸を撫で下ろした。


『砂布巾』
その響きには孤独が匂う。
『砂布巾』
その響きは夕日を背負う。
『砂布巾』
その響きは北風に漂う。


あれは忘れもしない2001年の9月の初めの頃だった。
ニューヨークを通りかかった時の事だ。
アラブ系の男が路上で頭を抱え困惑した表情でウロウロしたいた。
聞けば、置き引きに遭い荷物を全て奪われたという。
僕の財力も人に施すほど豊富では無かった。
だが、何故かしごく自然にお金を渡した。
交通費程度ではあったけれども、彼は破顔して喜んでくれた。


何時までニューヨークに居るのだと言われ、二週間ほどだと答えた。
一週間したらここを離れるようにと言われた。


別に忠告に従ったわけでは無かったが、ニューヨークに飽きた僕はその五日後にはバンクーバーに居た。
一週間後にニユーヨークで同時多発テロがあった。



あれから7年。
僕はバックパッカーの生活から足を洗った。
洗った足も、もうとっくに乾ききっていた。
旅の途中で知り合った朝鮮人の恋人と故郷の沖縄で静かに暮らしていた。


その恋人が僕の前から姿を消して九日目になる。


今朝、彼女からメールが届いた。


「孝淳、さようなら。貴方との愛に満ちた日々は忘れません。でも、祖国は裏切れないの。お願い孝淳、信じて。沖縄は今とても危険なの。今から教える日までに沖縄から逃げて下さい。これが私からの愛のメッセージです。絶対に、逃げて・・・。西暦200…」



近々旅にでます。
みなさま、お元気で。





  

Posted by koujun at 00:28雑記

2007年12月20日

瞳で泳ぐ蚊




最近、人に見られているような感じがするこうじゅんです。


今日の沖縄は頗るよい夜空。
こんな日は屋上に登って、呆~っと星々を眺めます。
少し肌寒い中、寝っころがって、眺めます。
そんな時でも視線を感じるんだよな~、夜空の遥か向こうから。
何なんでしょう。
何億光年も離れたアノお星様に住む王子さまが、僕の事を見ているのでしょうか。
なんて、浪漫チックな事を考えてしまいます。


あ、しまった、お姫様にしとけば良かった。
お姫様と言うことにして投げキッスをしてみよう。


何、やってるんでしょうか。


話しは変わりますが、僕は飛蚊症です。
知ってます?飛蚊症。
明るい所を見ると、目の前に糸くずや、小さな丸い点が浮いている様に見える眼の症状です。
なんでも、眼球内にある硝子体という場所が、何らかの原因で濁ると、その濁りの影が虫や糸くずなどの『浮遊物』が飛んでいるように見えるらしいのです。
この『浮遊物』が虫などに見える事から、飛蚊症というらしいのです。


飛蚊症のは、胎児の時に硝子体が濁ってしまって、生まれた時から飛蚊症になってしまった人と、後天的に硝子体が濁って飛蚊症になるタイプがあるそうで、後天性の飛蚊症は稀に失明の可能性もあるようです。
コワイですね。


僕のは、物心ついたときから、糸くずのようなモノや、埃のようなモノが見えていたので、先天性の飛蚊症だと思います。


子供の時から見えるこの『掴めない糸くず』が気になっていて、友達に話してもそんなモノは見えないと云われ、嗚呼、僕は特別なモノが見える特別な子だったんだと思っていたのに飛蚊症。


なんかガッカリです。


いつもはもう慣れてしまって、飛蚊症の事は気にならないのですが、この日記を書きながら飛蚊症の事を考えていると、やたらと気になってしまいます。


今、僕の左目に、ポツンと小さな丸い点が見えるのですが、気のせいか、さっきより少し大きくなっているような気がするのです。
注意深く観察していると、少しずつ少しずつ大きくなって行きます。


球体である事がはっきりと確認できるくらいに大きくなってきました。
なんだか地球のようです。
グーグルアースの様にも見えます。
アメリカ大陸のような模様と、ユーラシア大陸のような模様が見えて・・・。
ん?あれは日本かな。
その下にあるのは・・・沖縄みたいだな。
だんだんと大きくなってきましたよ。
沖縄みたいですね、那覇かな。


あ、あれは僕の家です!!
僕の家の屋上です!
僕が寝転がって、僕を見ています!!
寝転がった僕が投げキッスなんかしています。


もの凄く恥ずかしいです。



こちらもどうぞ
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Posted by koujun at 22:42雑記

2007年12月18日

脳内ケータイ劇場

いずれ役者と云う職業は歴史の教科書の中だけの存在になるだろう。
飛脚のように。


近い将来、脳にケータイ端末を埋め込み、脳内電流をデータ化して、テレパスの様に遠隔の相手へ音声を送る時代が100%来るでしょう。
確実に。
軽薄で幼稚なSF的発想ではなくて必ずそんな未来になる。


そうなると、当然の如く脳内で造り出された映像も送信出来る様になり、優秀な脳内クリエイターは、脳内で、好きなように役者を造り動かし、想いのままに舞台背景を造り出し物語るでしょう。
そしてそれを観客は受信して、直接、脳味噌の中で観る。


テレビや映画が普及しても舞台が存在し続ける事が出来るのは、それは二次元メディアには無い臨場感をライブでは体感できるからだと僕は思う。


とろこが、トコロが、所が、処が!!
脳味噌で直接映像を観る事が出来る以上の臨場感って考えたコトあります?


ドーパミン、ミン!ミン!!
セルロイドンドンドーン!!
セルロイドは関係ないけど。


つまり、脳内劇場が普及した未来において、生身の人間が演じる演劇と云うのはアナログ過ぎて観る人間が居なくなる。


つまり、役者は絶滅する。


そんな2108年。
脳内に電子端末を埋め込む事が出来ない貧民層が集まるコミュニティで、ひっそりと『生身の人間が演じる演劇』の劇団があった。


トビムシ   「座長!解散ってどういう事ですか!」

アカヒゲ   「………」

トビムシ   「答えて下さい!」

スモモ    「トビムシ!座長にも考えがあるのよ」

トビムシ   「スモモ!お前はそれでいいのかよ!」

スカトロ伯爵 「ハハハハ、何を騒いでおる、ド貧民どもらが!」

トビムシ   「お前はスカトロ伯爵!」

スカトロ伯爵 「ふふふ。アカヒゲよ。まだ、話してないのか?」

アカヒゲ   「………」

トビムシ   「話し?話しって何ですか!?座長!」

スカトロ伯爵 「この男はなぁ、トビムシよ、この男は私に、」

アカヒゲ   「待て!」

スカトロ伯爵 「…」

アカヒゲ   「私から話す」

トビムシ   「どういう事ですか?」

アカヒゲ   「…すまない、トビムシ………」

トビムシ   「…何をしたんですか。何をしたんだ!座長!まさか、あんた…。売ったのか!アレを!」

スモモ    「どうしたの!トビムシ!」

アカヒゲ   「………皆の、皆の為なんだ…」

トビムシ   「なんて事を!」

スモモ    「ねぇ!トビムシ!どういう事!座長は何をしたの!」

スカトロ伯爵 「ふはははははは!この男はなぁ、ミス・スモモ!この男は貴様等のヒット作『グレない天女』の台本を私に売ったのだよ!」

スモモ    「ええええ!『グレない天女』を!」

スカトロ伯爵 「(懐から台本を取り出す)私はこれからこの『グレない天女』をデータ化し、私が運営するネット劇場で全世界に配信するのだ!さらば!」

トビムシ   「待て、スカトロ伯爵!お前、その台本をまだ読んではいないな!」

スカトロ伯爵 「ふん!読む必要は無い!高速スキャナーでデータ化出来るからな!たったの3秒で!」

トビムシ   「なら、ラスト5ページを読んでいないのだな!驚愕の大ドンデン返しが描かれているラストを!」

スカトロ伯爵 「何を言っている」

トビムシ   「ラスト5ページは…俺が持っている!(懐から台本のラスト部を取り出す)」

スカトロ伯爵 「何だと!」

アカヒゲ   「何!」

スモモ    「ええ!」

トビムシ   「驚いたか!生身の人間の芝居を観ずに、電子記号で造られたアドリブの無い芝居ばかり観ているから、俺のクサイ演技を見抜けないのだ!クサイ演技で悪かったな!」

スカトロ伯爵 「おにょれーーーー!」

トビムシ   「座長!見損なったぜ!」

  
  トビムシ、下手に走ってはける。


アカヒゲ   「トビムシーー!」

スカトロ伯爵 「待て!逃してなるものか!雲黒斎!雲黒斎はいるか!」

雲黒斎    「は、ここに控えております」

  
  どこからともなく影のように現れる雲黒斎。


スカトロ伯爵 「追え!追って『グレない天女』のラスト5ページを奪い返すのだ!」

雲黒斎    「は。もう既に手は打って有ります」

スカトロ伯爵 「流石は、代々スカトロ家に使える忍び集団『斗亥列党』の頭領、雲黒斎!」

雲黒斎    「では、参ります!」


  雲黒斎、陰のように消える。


スモモ    「トビムシ………」

 
 スモモ、トビムシの身を案ずる様に下手を見詰めつつ、暗転。




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Posted by koujun at 22:21雑記

2007年12月13日

味覚

カミングアウトします。


と云うほどの事ではないが、実は僕、軽度の味覚障害でして、あまり味を感じる事が出来ません。
さいわい嗅覚は少しよいので、腐っているかいないのかくらいの識別はできます。
甘い、とか、辛い、とか、苦い、とか、塩っぱい、とかがワカラナイのです。


何を食べても、『おろっぽい』のです。
『おろっぽい』がどんな味なのか、僕以外の人は知らないでしょう。


僕は味覚障害ですが、無味じゃない所に救われています。


カレーを食べても『おろっぽい』
ステーキ食べても『おろっぽい』
サラダも煮付けも『おろっぽい』し、うどんもおそばもラーメンも、みんな『おろっぽい』味なのです。


僕だけが知っている味なので、勿論『おろっぽい』味がどんな味なのか辞典には載っていません。
因みに、『おろっぽい』という言葉は僕が勝手に付けたのではなく、物心ついた時から知っていました。
日本人は、色々忘れたモノがあるらしいけど、多分『おろっぽい味』も日本人が忘れたモノの一つだと思います。


『おろっぽい味』は気分によって変わります。
楽しいときは『たのっぽい』味になりますし、悲しいときは『かなっぽい』味になります。
怒りに震えている時には『いかっぽい』味に成りますが、『烏賊っぽい』味では無いので、注意が必要です。
『いかっぽい』味は、どちらかと云うと蛸っぽい味です。



こちらもどうぞ『琉球舞台』



  

Posted by koujun at 00:00雑記

2007年11月27日

重複人格障害

病院から書き込んでます。
携帯で書き込んでいます。
ケータイって便利ですね。
いまさらですけど。
どうも、コウジュンです。



久しぶりにテレビを見た。
久しぶりにテレビを見たら、『重複人格障害』の事をアチコチの局が報道していた。
あれだけ大々的に報道しているのだから、世間の人は『重複人格障害』が何なのか知っているのだろうけど、僕は知らない。
なのでネットで調べる。
便利ですね、インターネット。


僕みたいに知らない人もいるだろうから簡潔に説明してみる。


『多重人格障害』が一人の人間が複数の人格を有するのに対し、『重複人格障害』正確には『遠隔性重複性障害』(Remote duplication of disorder=Rdd)は、数人の人間が一つの人格を共有する障害。
世界で始めて確認されたのは1899年で、ベルリンに住む男性、同じくベルリンに住む別の男性(この二人は面識はない)オルデンブルグに住む男性の三人が、自分は『ウォーレン・サムソン』であると言い出した事に始まる。
全く違う場所に住んでいた人間が、『ウォーレン・サムソン』という一つの人格を共有していたのだ。三人が語る『ウォーレン・サムソン』の生い立ちは完璧に一致していたという。(ベルリンに住む二人の男に関しては、本当に面識がなかったのか疑問が残るが)
しかし、精神障害の概念が乏しかった時代のせいで、三人は山師扱いされ、病院やそれに類する施設で憐れな最後を迎えた。
後にカール・グスタフ・ユングが集合的無意識(Kollektives Unbewusstes) 論を発表し、人間の心理は深層下で融合している事を示し、『重複人格障害』が起こりえる事であると証明したのは有名な話。


その『重複人格障害』が、この日本で『山田洋行問題』を差し置いて騒がれている。
なんでも、『遠藤けんじ(漢字がわからない)』と名乗る人物が16人現れたらしい。
『重複人格障害』の疑いがあると、報道されていた。
でも、本当に『重複人格障害』なのかな。
今やインターネットの時代だ。
昔と違って、離れた所に住んでいても、情報の共有は出来ると思う。
でも、わざわざそんな事をする意図はわからないけど。


そう言えば今朝、母が妙な事を僕に言った。
僕に向かって「ケンイチ!」と言う。
息子の名前を間違えるなんて、最低だと思ったので無視をしたら、聞こえないの!と怒鳴られた。
頭にきたので、「誰だよ!ケンイチって!俺は孝淳だよ、コウジュン!」
と言い返したら、母の顔は見る間に青ざめていった。
急激に人の顔色が変わるの初めてみた。


母は何故か慌て出し、父までやってきて「ケンイチ!お前はケンイチだよな!」と訳の分からない事を言うので、我那覇孝淳だよ!と頑なに言うと、有無を言わさず車に乗せられた。


なんなんだよ。


ん?
あれ?
父は今、糖尿病を患って入院中だよな。
あれ?
誰だ、あの男は。
いやいや、父だよな。


ん?
なんで車のナンバーが『品川』なんだ?
ここは沖縄だよな?
あれ?
どこだここは。


病院に着いたら、我那覇孝淳と名乗る奴等が34人いた。



こちらもどうぞ『琉球舞台』


  

Posted by koujun at 00:00雑記

2007年11月22日

コンパ

三日程前に、コンパのお誘いのメールを貰った。
二度目だ。
お誘い頂くのは、たいへん有難い事ではあるが、僕のコンパ嫌いはゴジラの声がコントラバスの逆回転音なんだぜベイベー!というくらい有名な話だ。


やらず嫌いはよくないので、数年前にコンパに行ったが、あまりのクダラナサに途中で抜けて古本屋さんに行った。
いま思えば、失礼な事をした。


そしてつい最近、コンパのお誘いのメールを貰った。
二度目だ。
同じ人から。
一度目はスケジュールの空きが無いと言うことで断った。
今回はなんと言って断ろう。


コンパの何が楽しいのか。
全く理解できない。
初対面の人と何を話せばよいのやら。
どうせ、コンパなんてセックスしたい男と女が棒と穴を探して、湯葉のような薄~い話で惰性で盛り上がったりするんでしょ。


そんな事に時間とお金を使いたくは無い。


なんて言って断ろうかな~。めんどくせ~な~。
ホント、めんどくせ~。
・・・・・・行くか、コンパ。


と言う事で行ってきました。コンパ。
看護婦さんでした。
もちろん、ナース姿じゃないけど。


みんな綺麗な人ばかりでしたが、綺麗すぎて余計に僕はしゃべれませんでした。
30分で早くも帰りたいモード。
僕以外の男達はよくしゃべります。
勘弁してよ。
帰りた~~いよ~~。


もう無理。
そっと逃げようとした時に、同じようにソワソワしている女の人と目が合いました。
無口だな~と、ずっと気になっていた人でした。
目と目が合ったので、仕方なく話しかけました。
大して盛り上がった訳ではないけれど、最後までこの人とおしゃべりして、成り行きで連絡先の交換までしました。
ドキドキしました。
コンパって意外と楽しいかも。
イヤイヤイヤ、今回はたまたま気の合う人がおったからじゃ!


数日たって、向こうからメールがありました。
断る理由もないので逢いに行きました。


僕は芝居の稽古、彼女は看護婦。
なかなか時間の歯車が噛み合わないまま、数年が過ぎました。
彼女は、何も言わないけど、僕はわかっていました。
わかっていたので、芝居を辞めて彼女と結婚し、女の子を二人授かりました。


30を過ぎた高卒の男が、妻と二人の子を養う為にいまさらながら社会に出て真面目に働きました。
もちろん上司は十以上も年の離れた方々です。
僕がミスやヘマをしても、一応は僕が年上なので、
「我那覇さん、これくらい大丈夫ですよ~(笑)」
と笑顔で言ってくれますが、その瞳の奥は遥か銀河の彼方から僕を見下ろしています。


こちとら、芝居で培った人間観察眼があるんじゃ!!
そんな事くらいお見通しじゃ!!


仕事を終えて、妻の実家にいる二人の子供を向かえにいきます。
僕の稼ぎが骨粗鬆症並にスカスカなので、妻は看護婦を続けています。


二人の子供の小さな手を、右手と左手にそれぞれ繋ぎ、三人並んで夜道を安アパートまで歩きます。
歩きながら、いまだに舞台で輝いている新垣晋也や、時々テレビで見かける内田周作を思うと、なんだか涙が出てきます。
幸せなのにな。
幸せなのに。


綺麗で働き者の妻がいて、賢くて可愛い子供もいて、幸せじゃない筈はないのに。


ふと。
あの頃に戻りたいと思うのです。
2007年11月24日の、あのコンパの日に。
もし、あの時、コンパに行かなければ・・・。


戻ろう!
あの日に!
さようなら美佐枝!いままでありがとう!
さよなら、美香と綾香!もう、生まれてくることは無いけど。
こんなパパをゆるしてね。





コンパ行くのや~~~~~めた!!
  

Posted by koujun at 00:00雑記

2007年10月31日

非常識



僕の本分は物書きです。
戯曲を書いたりします。
なので非常識な事を考えます。
全ての物書きが非常識で無ければならないとは言いませんが、良い作品は総じて非常識だと、僕は信じています。


辞書で調べると、非常識とは常識から外れる事、と有ります。
つまり非常識になる為には前提として常識を識っていなければならないと想うのです。


常識があるからこその非常識です。



写真を見て下さい。


目の不自由な人の為の凹凸プレートの上に看板が置かれています。


これは常識の無い人間がやった事です。
無常識です。


非常識で有っても、無常識にはなりたく無いものです。
  

Posted by koujun at 22:16雑記

2007年09月11日

茶を語る茶人。

芸術が嫌いである。
正確には芸術を語る者が嫌いである。


雑誌を開けば、芸術を語っている人がおる。
芸術を通して人生まで語っちゃてる人もおる。



茶を語る茶人。
詩を語る詩人。
俳句を語る俳人。
書を語る書家。


ファションを語るモデル。
建築を語る大工。
人生を語る先人。
芝居を語る役者。


好きにはなれない。


茶を愉しむ茶人。
詩を愉しむ詩人。
俳句を愉しむ俳人。
書を愉しむ書家。


ファションを愉しむモデル。
建築を愉しむ大工。
人生を愉しむ先人。
芝居を愉しむ役者。



そういう人と語りたい。




  


Posted by koujun at 00:00雑記